最近考えてたんだけど、夢日記のアプリ、なんかすごく増えてない?正直、ChatGPTが登場してから、まるでカンブリア爆発みたいに、AIを使った夢解釈アプリが一気に増えた感じがする。ボタン一つで夢の解釈とか、夢のイメージ画像とか、いろんな洞察が得られるってわけ。これって、カメラの発明で「画像」が民主化されたみたいに、「意味」が民主化される時代の始まりなのかもしれない。
でもね、だからといって優れた精神分析家がいらなくなるとは思わない。ただ、誰にとっても「意味」がもっと身近になるってことなんだろうな。問題は、じゃあ、どのアプリを使えばいいの?ってこと。
ここでちょっと、心理学者のカール・ユングの言葉を思い出すんだけど。彼は夢日記についてこう言ってるんだ。
「できる限り美しく、すべてを書き留めることを勧めたい。美しい装丁の本にでも…。それはあなたにとって教会であり、大聖堂であり、あなたの精神が再生を見出す静かな場所になるだろう」
この言葉、僕が夢日記アプリを見るときに、すごく大事にしてる指針なんだ。もちろん、AIの新機能は魅力的だよ。でも、本当にいいアプリって、ただChatGPTを薄く乗っけただけじゃなくて、ユングが言うところの、自分だけの「精神の大聖堂」みたいな場所じゃないとダメだと思う。何度も帰りたくなるような、自分の夢が安全に保管されていて、訪れるたびに新しい発見がある場所。そういうのが理想だよね。
で、2025年のおすすめアプリはどれ?
先に結論から言うと、これが僕らのお気に入りリスト。もちろん、これは僕らのチーム([Elsewhere dream journal app]を作ってるチームね)が書いた記事だから、多少のひいき目はあるかもしれない。でも、できるだけ公平な基準で選んでみたつもり。
まず、網羅的に機能が揃ってる、いわゆる「全部入り」のアプリから見ていこうか。
- Elsewhere: 見た目が独特で、AI機能も豊富。無料でも結構使える。
- Oniri: 明晰夢アプリの元祖的な存在。安定感がすごい。
- DreamKit: 機能がめちゃくちゃ多いのに、なぜか全部無料。
- Temenos Dream: ユング心理学が好きな、ガチな人向け。
- Lucidity (Androidのみ): 成熟してて機能も十分。老舗の風格がある。
次に、まだ新しいけど面白いアプローチをしてるアプリ。いくつか機能が足りなかったり(特にエクスポート機能がないのが気になるけど)、でも注目しておきたいやつら。
- Egretta (iOSのみ): AIはないけど、UIが魅力的。
- DreamGaze (iOSのみ): とにかく洗練されてて直感的。
- Empi Dream (iOSのみ): 明晰夢のコースがセットになってる。
最後に、ちょっとレトロだけど、今でも全然使えるアプリ。
- DreamBoard: AIはない。でもWeb 2.0時代の良さがある。
うん、だいたいこんな感じかな。もちろん、他にも山ほどアプリはあるんだけど、全部見てたらキリがないからね。この中から、いくつか深掘りして紹介していくよ。
どういう基準で選んでる?
じゃあ、どういう基準で「良いアプリ」って判断してるの?って話だよね。正直、ただ機能がリストアップされてるだけじゃなくて、もっと大事なことがあると思うんだ。僕らがチェックしたのは、だいたいこんな感じのポイント。
- 💚 UIがいい感じか: さっきのユングの話じゃないけど、ここは「精神の大聖堂」なんだから、居心地の良さは絶対条件。
- 💚 ちゃんとした洞察が得られるか: ただの検索可能なリストなら、正直Wordで十分。AIを使うなら、それなりの深みが欲しい。
- 💚 倫理的か: プライバシーポリシーが曖昧だったり、データを第三者と共有してたり、夢を保存しようとしたら突然課金要求してきたり…そういうセコい真似はNG。
- 💚 データのエクスポート機能があるか: これ、地味だけどめちゃくちゃ重要。テクノロジーは変わるけど、自分の夢の記録は一生ものだからね。自分のデータを人質に取られないようにしないと。
- 💚 開発者がちゃんと活動してるか: アプリを更新して、ユーザーの声に耳を傾けて、ちゃんと「夢」というテーマに興味を持っているか。これ、意外と大事。
特に最後の「開発者の姿勢」、これが見過ごされがちだけど、本当に重要なんだ。アプリって、アップデートが止まるとすぐに使い物にならなくなるから。AIのロゴと月をくっつけただけの、どこかで見たようなデザインのアプリをストアに投げるのは簡単だけど、それを長期的に続けるのは全く別の話。僕らが見たいのは、そういうのじゃなくて、細かいところまで気を配って、ユーザーの意見を取り入れてくれるようなアプリなんだ。
主要な夢日記アプリを比較してみる
じゃあ、いくつかピックアップして、もっと詳しく見ていこう。全部を細かく説明すると長くなるから、僕が特に気になった点をまとめた比較表を作ってみた。あくまで個人的な感想だけどね。
| アプリ名 | どんな感じ?誰向け? | ここが良い! | ここがちょっと… | 料金(2025年初頭時点) |
|---|---|---|---|---|
| Elsewhere | 文学的でミステリアスな雰囲気。クリエイティブな人とか、夢の分析が好きな人にはハマると思う。 | 見た目が本みたいで綺麗。AI機能も解釈だけじゃなくて、登場人物の分析とか色々あって面白い。無料枠も結構太っ腹。 | カレンダー表示がないのが地味に不便。あと、たまに動作がもっさりする時があるかな。 | 無料版あり。プレミアムは月額$4.99とか。 |
| Oniri | スイスの時計みたいに、スムーズで洗練されてる。明晰夢を見たい人には特に良さそう。 | 動作がサクサクで気持ちいい。UIが本当によくできてる。明晰夢用の機能も充実してる。 | 良い機能のほとんどが有料。まあビジネスだから仕方ないけど、「これも有料か…」ってなる場面は正直多い。 | 無料版あり。月額$11.99くらい。結構するね。 |
| DreamKit | ニュートラルでハイテクな感じ。無料で色々試したい若い人とかに向いてるかも。 | AI画像生成とか、グラフとか、普通有料級の機能が全部タダ。マジで?ってなる。 | 開発が止まってるっぽいのが一番の懸念点。iOSアプリもストアから消えちゃったし…。 | 完全無料(今のところは)。 |
| Temenos Dream | パワフルで本格的。ユング心理学のフレームワークで深く夢を掘り下げたい人向け。 | 機能の数が半端ない。プライバシーへの配慮もすごい。エンドツーエンド暗号化してるっぽい。 | 機能が多すぎて、画面がごちゃっとして見える時がある。独自のUIに慣れるまで時間がかかるかも。 | 無料版あり。月額$14.99と、これも結構お高め。 |
| Lucidity | ダークでニュートラル。技術に詳しい人向けかな。データがクラウドじゃなくてスマホ本体に保存される思想。 | データ可視化が優秀。タグの一括編集とか、細かいところに気が利いてる。 | 無料版だと広告が出るのがちょっと…。あと、AI機能とかはやっぱり有料。 | 無料版あり。買い切り版が$124.99とかであった。 |
[Elsewhere]
よし、まずは僕らのアプリ、[Elsewhere]から。OK、作った本人だから biased(偏見あり)なのは認める。でも、気に入ってるんだ。
😎 雰囲気: ミステリアスで、文学的。
👍 良い点: 独特な見た目とAI機能、十分使える無料プラン、Web版もある。
👎 悪い点: 音声入力やカレンダー機能が弱い、UIの反応がもう少し良くなると嬉しい。
これはクリエイティブな人や、夢の分析にどっぷり浸かりたい人向けかな。ハードカバーの本のページみたいなデザインだけど、ミニマルでモダンな感じを目指したんだ。手描きのシンボルイラストも、そういう雰囲気を後押ししてる。夢の解釈やAI画像生成みたいな定番機能はもちろん、登場人物の分析とか、夢に何でも質問できる機能とか、ちょっと珍しい機能も入れてみた。無料でも夢の記録は無制限で、月に15回までAI機能が使えるから、かなり実用的だと思う。あと、Web版があるのは([DreamBoard]以外では)珍しい。長い夢を打ち込むのに便利なんだよね。
弱点は…うん、機能はいっぱいあるんだけど、明らかに欠けてるものもある。コンパクトなカレンダー表示とか、音声録音からの文字起こし機能(キーボードのマイクを使えばできるけどね)、あとは明晰夢用の高度な機能(リアリティチェックのリマインダーとか)はない。ボタンを押した時の反応とか、画面遷移のスムーズさも、正直もっと改善したいところ。
ちなみに開発チームは結構国際的。イギリス、オーストラリア、アメリカの開発者がネットで出会って、2023年にこのアプリをリリースした。アドバイザーには夢研究者の[Kelly Bulkeley]氏もいる。こういう専門家の視点は大事にしてる。この辺の話は、例えばアメリカの[国際夢研究学会(IASD)]みたいなカンファレンスでもよく議論されてて、アカデミックな知見を取り入れるのはすごく重要なんだ。…あ、ちなみに日本の夢の捉え方、例えば「初夢」で吉凶を占う文化とかって、ユングみたいな西洋の心理学的アプローチとはまた違って面白いよね。こういう文化差をAIがどう解釈するのか、みたいなのは今後の課題かも。
[Oniri]
[Oniri]はスイスの小さなチームが作ってるアプリ。まるでスイスの高級時計みたいに、スムーズで、時の試練に耐えてきた感じがする。
😎 雰囲気: ダークで、クリーンで、スムーズ。
👍 良い点: とにかく洗練されてて反応が良い。明晰夢に関する機能が豊富。
👎 悪い点: 有料の壁が多い、夢に詳細を追加するのが少し面倒。
これは万人受けすると思うけど、特に明晰夢を見たい人や、プレミアム機能にお金を払うのを厭わない人向けかな。UIが本当にスムーズで、リスト表示とカレンダー表示の切り替えとか、高度な検索機能とか、手描きで夢のイメージを描ける機能とか、細かいところまで作り込まれてる。特に明晰夢には力を入れてて、リアリティチェックのリマインダーとか、夜間に音声を流す機能(これはプレミアム)なんかがある。
一方で、夢の統計、AIによる夢の解釈、AI画像生成、音声録音…こういう面白い機能の多くがペイウォール(有料の壁)の向こう側にある。アプリのあちこちで課金を促されるから、ちょっと萎える時があるかも。あと、タグとか画像を追加する操作が、タブを切り替えて手動でやらなきゃいけなくて、少し煩雑に感じるかな。
[DreamKit]
このアプリの機能を考えると、しかもそれが全部無料っていうのは、なかなか無視できない。でも、あれ?iOSアプリはどこに行っちゃったんだろう?
😎 雰囲気: ダークで、テック系、ニュートラル。
👍 良い点: AI画像、グラフ、解釈、公開夢日記機能とか、とにかく全部無料なのがすごい。
👎 悪い点: 開発がまだアクティブなのか不明。iOSアプリがストアから消えている。一部の機能は壊れている。
ニュートラルなデザインと無料という価格設定で、多くのユーザーを狙ってる感じがする。特に予算のない若い世代や明晰夢好きがターゲットかな。UIは綺麗で反応もいいし、今のところAI機能(画像生成や夢解釈)も無料で使える。開発がアクティブかどうかが不透明な中でも、エクスポート機能はちゃんと動く。
ただ、もう1年くらいアップデートがないし、開発者も最近はDiscordで反応がないみたい。AIチャットみたいな壊れた機能も、しばらく放置されてる。iOSアプリはストアから消えちゃったしね(インストール済みの僕の端末ではまだ動くけど)。開発者は韓国のインディー開発者みたいだけど、あまり表には出てこない人っぽい。
[Temenos Dream]
[Temenos Dream]は、ありきたりな感じが全くしない、パワフルなアプリだ。
😎 雰囲気: 真面目、パワフル。
👍 良い点: 非常に幅広い機能、プライバシー重視。
👎 悪い点: 機能が多すぎて圧倒されることがある。画面がごちゃごちゃして見えるかも。
もし夢についてすごく深く掘り下げたい、しかもユング派の詳細なフレームワークの中でそれをやりたい、っていうなら、これがあなたのためのアプリかもしれない。音声録音、AIとのチャット、AI画像、公開ウォール、他のユーザーとのメッセージング、コンテンツの閲覧、夢の多角的な分析…もう、やりたいことは大体できる。プライバシーもすごくしっかりしてて、システムはエンドツーエンドで暗号化されてるっぽいし、データが一時的にでも外部に出るとき(音声認識とか)は、ちゃんと明示してくれる。
でも、逆に言うと、狭いスペースに機能を詰め込みすぎてる感じもする。選択肢は全部あるけど、それが時にユーザーを圧倒したり、画面を視覚的に忙しくさせたりする。縦型のサイドタブみたいなUIはユニークだけど、学習が必要な新しいシステムっていう感じがしちゃうかな。エクスポートも、一度に一つの夢しかPDFでできないみたいだし、ちょっと不便かも。
まとめというか、今の時点での感想
結局のところ、すべての人にとって完璧な「たった一つの夢日記アプリ」っていうのは存在しないと思う。それぞれのアプリに哲学があって、それぞれの良さがある。大事なのは、自分が「精神の大聖堂」として心地よく使える場所を見つけることなんじゃないかな。
今回、このリストを作るのに100個近くのアプリを見たけど、それでも見落としはあると思う。もし「このアプリも基準を満たしてるよ!」っていうのがあったら、ぜひ教えてほしい。
うん、とりあえずこんな感じかな。この記事が、無数にあるアプリの海を航海する、ちょっとした助けになれば嬉しい。
ところで、皆さんは夢日記に何を一番求めますか?AIによる夢の解釈?それともただの静かな記録場所?よかったらコメントで教えてください。
