AI時代のメモアプリ選び:実際に使い続けている3つのツールと使い分け方

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最近、よく聞かれるんだよね。「AI、AIってよく言ってるけど、結局どのノートアプリ使ってるの?」って。うん、わかる。すごくいい質問だと思う。

AIが何でもやってくれる時代になったら、今までこだわってきた道具なんて、もうどうでもよくなるんじゃないか、って思うよね。正直、僕も一瞬そう考えた。でも、色々試してるうちに、ちょっと違う結論にたどり着いたんだ。

TL;DR

大事なツールは、これからも使い続ける。でも、ツール同士をつなぐ面倒な作業は、全部AIに任せる。…だいたい、そんな感じ。

昔はさ、それぞれのアプリが「データの孤島」みたいになってて、情報を移すのが本当に面倒だった。でも今は、その「島」から「島」へ橋を架ける作業を、AIが手伝ってくれるようになった。だから、僕は今、これまで以上に気持ちよく、好きなツールを好きなように使えてるんだよね。

情報整理のワークフロー全体像
情報整理のワークフロー全体像

どうやってやるの?僕の今のやり方

僕の今のワークフローは、いくつかの専門的なツールを「軽く」使うことで成り立ってる。いわゆる「重器軽用」ってやつ。それぞれのアプリが持つ一番得意なことだけをやってもらって、あとはうまく連携させる。その流れをちょっと話してみるね。

1. follow: 情報を「集める」んじゃなくて「選ぶ」場所

まず、情報の入り口。X(旧Twitter)とかって、面白い情報も多いけど、正直ノイズも半端じゃない。開くたびに「おすすめ」タブが誘惑してきて、気づいたら1時間…なんてこともザラにあるし。

だから僕は、情報の洪水に飛び込むんじゃなくて、本当に信頼できる情報源だけを、そっと自分の手元に引き寄せる感じ。そのために「follow」っていうツールを使ってる。これは、自分が決めたRSSフィードとか、特定の人の投稿だけを静かに表示してくれる。余計なアルゴリズムのおすすめは一切なし。すごく、穏やかな気持ちで情報に触れられるんだ。

ここで「お、この記事は後でじっくり読みたい」って思ったら、ワンクリックで次のツールに送る。

2. Readwise Reader: とりあえず放り込んでおく「あとで読む」箱

followで見つけた記事とか、誰かからメールで送られてきた面白いリンクとか、そういうのは全部「Readwise Reader」に転送する。これは僕の「情報処理のハブ」みたいなものかな。

Readwise Readerのいいところは、他のツールとの連携がめちゃくちゃスムーズなこと。Webページを見てて「これだ!」って思ったら、ショートカットキー一発(僕の場合は `Option + R`)で保存完了。メールで届いた有料メルマガも、専用アドレスに転送するだけ。簡単すぎて、何も考えなくてもできる。

で、このアプリで記事を読みながら、大事なところにハイライトを引いたり、メモを取ったりする。まあ、ここまではよくある機能だよね。でも、僕の環境では、このハイライトとメモが、ほぼリアルタイムで次のツールに同期される設定になってるんだ。

3. Heptabase: 思考を広げて、つなげる「思考の作業台」

Readwiseから自動で送られてきたハイライトやメモの断片は、「Heptabase」っていうアプリにカードとして溜まっていく。僕にとって、ここが一番重要な「思考の作業台」だね。

何か記事を書こうとか、プレゼンの構成を考えようってなった時、まずHeptabaseのホワイトボードを開く。すると、今まで色々な場所から集めてきた情報のカードがずらっと並んでるわけ。あ、ちなみに、これ、昔の僕だったらRoam Researchでやってた作業に近いかも。でも、Heptabaseのこの視覚的な感じが、今はしっくりきてる。

Heptabaseのホワイトボードでアイデアを整理する様子
Heptabaseのホワイトボードでアイデアを整理する様子

このホワイトボードを見ると、いつもちょっと興奮する。「あ、もうこんなに材料が集まってるじゃん」って。バラバラだった知識の断片が、すでにある程度の塊になってるのが一目でわかるから、すごく安心するんだ。昔、大学院の先生が「手元に蓄えがあれば、心は焦らない(手中有粮、心中不慌)」って言ってたのを思い出すよ。まさにそんな感じ。

あとは、このカードを並べ替えたり、つなげたり、いらない部分を削ったりしながら、全体の構造を組み立てていく。この作業が、本当に楽しいんだ。

各ツールの使い分け、正直なところ

ここまで話したツール、それぞれの「僕なりの評価」を正直にまとめてみた。あくまで個人的な感想だけどね。

ツール名 主な役割 好きなところ ちょっと面倒なところ
follow 情報源のフィルタリング とにかく静か。ノイズがない。心が平穏。 UIがちょっと…まあ、シンプルと言えなくもない。
Readwise Reader 「あとで読む」の集約とハイライト 連携機能が神。何も考えずに情報を集約できる。 リーディング体験自体は、まあ普通かな。
Heptabase 思考の整理、構造化 ごちゃごちゃした思考を広げる場所。これがないと、たぶん記事書けない。マジで。 たまにカードが多すぎてどこに何があるか忘れる(笑)。あと、まだ開発途上な部分も。
Roam Research スライド作成(最終段階) アウトライナーとしての完成度。RevealJSへの書き出しが便利。 正直、今はこれくらいしか使ってない。高いツールなのに…もったいないって言われる。

そう、Roam Research。今でも使ってるんだ。でも、信じられないくらい「軽く」しか使ってない。Heptabaseでこねくり回した構成案を、最終的にスライドにするためだけ、みたいな。

ここで疑問が湧くよね。「HeptabaseからRoam Researchに、どうやって持っていくの?」って。そう、そこが一番のキモで、一番面倒な部分。そして、AIが登場するところなんだ。

制限と失敗、そしてAIの本当の役割

たぶん、みんながAIに期待するのって、記事を要約してくれたり、文章を書いてくれたり、そういうことだと思う。Readwise Readerにもそういう機能はある。でも、僕のワークフローで本当に重要なAIの役割は、そこじゃないんだ。

一番の課題は、ツール間の「データ形式の壁」。例えば、Heptabaseで整理したテキストと画像をRoam Researchにコピペしても、そのままじゃうまく動かない。見出しのレベルも違うし、画像はローカルパスのままだし…。これを手作業で一つ一つ直していくのは、考えただけで頭が痛くなる。

昔は、この作業に本当にイライラさせられてた。でも、今は違う。

僕は、この変換作業を自動化する簡単なPythonスクリプトをいくつか持ってる。Heptabaseから書き出したMarkdownファイルを、このスクリプトに通すだけ。そうすると、Roam Researchが喜んで読み込んでくれる形式に、一瞬で変換されるんだ。画像のパスも、自動でオンラインのURL(Cloudflare R2にアップしたもの)に書き換えてくれる。

…で、勘のいい人は気づいたかもしれない。「そのスクリプト、自分で書いたの?」って。

まさか。もちろん、昔は夜なべして、一行一行、必死に書いてたよ。他に方法がなかったからね。

AIアシスタントにコードを書かせている様子
AIアシスタントにコードを書かせている様子

でも今は、僕の横にはいつもAIプログラミングアシスタントがいる。やりたいことを日本語で伝えるだけ。「このMarkdownファイルの中の、ローカル画像パスを全部R2のURLに置換して」みたいに。そうすれば、AIがよしなにコードを書いてくれる。

もちろん、AIが書くコードがいつも完璧なわけじゃない。「コーディング3分、デバッグ24時間」なんて冗談もあるくらいだし、実際、たまに変なバグを埋め込まれたりもする。正直、腹が立つこともあるよ。

でも、こういう「ツール間の糊付け」みたいな単純作業のスクリプトなら、AIは十分すぎるほど役に立つ。少なくとも僕の経験ではね。それに、もしAIがコードをめちゃくちゃにしちゃっても、バージョン管理ツールを使えば、すぐに元に戻せる。「まあ、いっか」って気軽に試せる。この安心感が、一番大きいかもしれない。

これは、アメリカのテック界隈でよく見る「一つのアプリで全部やろう!」(Notionとかが典型だよね)っていう思想とは、ちょっと違うアプローチかもしれない。むしろ、日本の技術者コミュニティ(例えばZennとかQiitaとか)で見るような、色々なツールをスクリプトでつなぎ込んで自分だけの環境を作る、っていう考え方に近いのかも。どっちが良い悪いじゃなくて、僕はこっちの方がしっくりくるんだ。

まとめというか、今の気持ち

というわけで、僕は今でも、一つ一つの情報を自分の手で集めて、自分の頭で考えるっていう、泥臭い作業が大好きだ。でも同時に、ツール間のフォーマット変換みたいな、退屈で、面倒で、イライラする作業からは、ほとんど解放された。

その退屈な作業は、AIと自動化スクリプトが引き受けてくれるから。

AIのおかげで、僕は「互換性」のためにツール選びで妥協する必要がなくなった。それぞれのツールの「一番おいしいところ」だけをつまみ食いして、あとはAIっていう執事に「よろしく頼む」って言えばいい。これって、すごく贅沢なことだと思うんだ。

AIは僕の代わりに文章を考えてくれるわけじゃない。でも、僕がもっと文章を考えることに集中できるように、面倒な下準備を全部やってくれる。結果的に、書くことが前よりもっと楽しくなった。不思議だよね。


あなたのワークフローの中で、「これ、AIが自動でやってくれたら最高なのに…」って思う、一番面倒な作業は何ですか?もしよかったら、コメントで教えてください。

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Comments

  1. Guest 2025-12-15 Reply
    あ、そういえば最近またObsidianとNotionを行ったり来たりしてるんだけど、正直使い分けとか全然迷子。みんなもこの2つ(+Google Keepとか)どう使ってる?自分の場合はまず、とりあえず思いついたアイデアや頭の中グルグルしてることはObsidianにガーッと書きなぐって、そのあと授業で出た内容とかレポートまとめたい時はNotionのほうが見やすくてそっちに切り替えてる。でもね、めんどくさい時とかスマホしか持ってない時は結局Google Keep開いちゃう。超雑でもまあ後からコピペすればいいかって気持ちになるし。 でさ、AI連携の機能…これほんと活用できてる人いる?なんか最近流行ってるけど、自分まだ「へぇ~」ぐらいで終わっちゃうんだよね。おすすめの実際使える裏ワザとか知ってたらぜひ教えてほしい!ていうか、みんな普段どこ基準で「今日はこのアプリ」って選ぶんだろ。迷子になりながら色々触っちゃう派、他にもいるかな?
  2. Guest 2025-11-09 Reply
    海外で仕事してるんだけど、結局NotionとEvernote、それからGoogle Keep、この3つがどうにも手放せないんだよね。言語の切り替えもわりと激しいし、翻訳ツールとかAIの要約機能とか、もうありがたすぎて…まぁ、それぞれ違う整理方法でゆる〜く使い分けてる感じかな。 例えばさ、会議中にさっとメモ取る時は絶対Notionが楽だし、ふと思いついたアイディアは全部Keepに投げ込む。その場でスマホからサッと出せるの強い。そして調べものとか論文とか長めなやつはEvernoteに「えいっ!」って保存する。それぞれ勝手に役割決まってきた。 でも時差ぼけの酷い日はどれ開いて何してたか正直ごちゃごちゃになる(笑)。まぁ、そのカオスも含めてちょっと面白かったりするんだけどね。