マッチングアプリが恋愛成就を難しくする理由とは?仕組みと運営側の意図を解説

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正直に言うと、アプリは「あなたがやめないこと」で儲かる

マッチングアプリって、「運命の人に最短で出会えるツール」みたいな顔してるけど、あれ、ビジネスとして見ると仕組みがほぼ真逆なんだよね。

ざっくり言うと、「出会わせる」よりも「探させ続ける」方が儲かる構造になってる。

だから、多くの人が感じてるあのモヤモヤ、「自分がダメなんじゃなくて、そもそも設計がそうなってるだけ」って話も結構ある。

結論だけ先に:アプリはあなたに恋人を作ってほしいんじゃなくて、「期待しながら延々とスワイプしてくれるユーザー」でいてほしい。

その方が、課金も続くし、アクティブユーザー数も増えるし、投資家にも見栄えがいい。

画面の中で「可能性」を眺めてる時間と、現実でちゃんと人と向き合ってる時間。見た目は似てるけど、中身はだいぶ違う。
画面の中で「可能性」を眺めてる時間と、現実でちゃんと人と向き合ってる時間。見た目は似てるけど、中身はだいぶ違う。

なんで「うまくいきすぎる」と困るビジネスなのか

ちょっと想像してみてほしいんだけど。

アプリ入れる → 数日スワイプする → いい感じの人とマッチ → 会う → 付き合う → アプリ削除。

もしこれが「平均パターン」になったら、アプリ側からするとどうなるか。

ビジネス目線で見ると:サブスクもブーストもスーパーレイックも、全部すぐ解約される。

課金のメインになってるのは、「あとちょっとでうまくいきそう」「もう少し頑張れば出会えそう」っていう、あの中途半端な期待と不安の時間帯。

だから、矛盾してるけど、「成功しすぎないように調整されている」って見方もできる。

ここでよくある勘違い:「でも、アプリで結婚した人もいるじゃん?」ってやつ。

それはもちろんいる。いるからこそ、アプリは「ほら、こんな幸せなカップルが!」って広告に使える。

でも、あれはあくまで「看板」。実際の大多数の人は、何ヶ月も何年も、スワイプ → 既読スルー → フェードアウト → またスワイプ、を繰り返してる。

ビジネスとして見ると、「たまに成功例が出るけど、ほとんどの人は途中で沼にはまるゲーム」になってる方が、一番儲かる。

マッチングアプリって、ほぼカジノと同じ動き方してる

これ、どこかで聞いたことある人もいるかもだけど、アプリの仕組みってカジノとめちゃくちゃ似てる。

大当たり(ちゃんとした関係)はほとんど出ないけど、小さな当たり(いいね、マッチ、たまのメッセージ)はちょこちょこ来る。

スワイプ=スロットのレバーみたいなもので、「次こそ当たるかも」という感覚で指が止まらない。

変動報酬(バラバラなタイミングでご褒美が来るやつ):

20回連続でスルーされたあと、いきなりマッチが1件ポンっと出てくる。

その瞬間、脳内にドバッとドーパミン出て、「あ、まだいけるかも」と思ってしまう。

これ、ゲームとかパチンコとかでも使われてる有名なやり方で、やめづらくさせるには一番効くパターン。

「もうちょっとだけ」の連鎖:

・今日は調子悪いけど、明日はマシかも

・今は夜遅いから、明日のゴールデンタイムならもっとマッチするかも

・課金したら変わるかも

こんな感じで、「やめる理由」より「続ける理由」が常に1つ多いように設計されてる。

スワイプしてるつもりが、実はレバー引いてるだけ、みたいな構図。
スワイプしてるつもりが、実はレバー引いてるだけ、みたいな構図。

「選び放題」に見せて、逆に何も選べなくさせる

画面いっぱいに、知らない人の顔が並ぶ。

右にも左にも「まだ見ぬ誰か」がいて、「この中のどこかに理想の人がいるはず」と思わせてくる。

これがいわゆる「豊富さの幻想」みたいなやつ。

問題はここからで:

・ちょっと合わなそう → 「まあいいや、次あるし」

・メッセージ続かない → 「他にも候補いるし」

・相手が人間というより「カード」に見え始める

そのうち、「この人と向き合ってみよう」より、「もっといい人いるかも」が勝つようになる。

結果、誰とも深く関わらないまま、アプリ内だけやたら経験値が増えていく。

リアルで会ってみる前に、「うーん、なんか違う気がする」で切ってしまうパターンも増える。

選択肢が増えれば幸せになれるかというと、恋愛に関してはむしろ逆に働くことも多い。

「うまくいかないのは、あなたじゃなくてアルゴリズムの都合」って話

使ってるうちに、だんだん「自分って価値ないのかな」とか「誰にも選ばれないんじゃないか」とか、そういう気分になってくる人、結構いると思う。

でも、それ、全部が全部あなたの問題じゃない。

アルゴリズムの目的が、「あなたを幸せにする」じゃなくて「あなたを長くアプリに滞在させること」だから。

よくある仕組み:

・いいねを全部見せない(「いいねした人がいます」を餌に課金させる)

・無料ユーザーの表示回数を絞る

・時間帯や地域でわざとマッチしづらくすることもあると言われてる

これをユーザー側から見ると、「自分が魅力ないからマッチしない」に見える。

でも、裏側では「もう少し不便にしたら課金してくれるかも」という計算が普通に動いてる可能性がある。

日本でも、Twitter(今のX)とかで「有料にしたら急にマッチ増えたんだけど」みたいなポスト、ちょこちょこ見るじゃない?

あれを全部「たまたま」で片づけるのは、さすがに無理があると思ってる人、多いはず。

「モテないから課金する」のではなく、「課金させるためにモテさせない」という順番で組まれている部分もある。

課金ポイントは「寂しさ」と「不安」にピンポイントで刺さる

マッチングアプリの課金メニュー、改めて眺めると分かりやすいんだけど。

・自分を見つけてもらえない不安 → ブースト

・誰からも好かれてない気がする不安 → 「あなたにいいねした人が◯人います」

・メッセージが埋もれる不安 → 既読機能や優先表示

こういう、「寂しさ」「見捨てられ感」「透明人間みたいな感覚」に、かなり直撃するように設計されてる。

しかも、無料だとできることをわざと中途半端にしておいて、「あと一歩届かない」状態を長く維持する。

その「あと一歩」を、お金で売っている。

台湾でもそうだけど、日本のアプリも「無料でも使えますよ〜」って言いながら、実際は無料のままだとかなり厳しいバランスになってるものが多い。

ペアーズでもタップルでも、男性側は特にそれを強く感じてる人が多い印象。

長く使うほど、メンタル削られていくパターン

最初のうちは、「なんかゲームみたいで楽しい」って感覚の人も多い。

でも、数ヶ月、数年単位で続けると、だいたいどこかでしんどくなる。

よく聞く感覚:

・既読スルーされるたびに、ちょっとずつ自己評価が下がる

・「何人からいいね来たか」が、自分の価値みたいに思えてくる

・メッセージ続かないと、「会ってもつまらないって思われるのかな」と不安になる

・他人の「マッチングアプリで結婚しました」話だけがタイムラインに流れてきて、自分だけ取り残されてる気がする

本来、「人と合う・合わない」って、性格とかタイミングとか距離感とか、いろんな要素が混ざって決まるものなのに。

アプリの世界だと、それが全部「右か左か」「スキップかマッチか」に圧縮される。

その単純な二択で、何百回も何千回も評価され続けたら、そりゃメンタルやられてもおかしくない。

それでもみんなアプリに戻ってしまう理由

じゃあ、そんなにしんどいなら、みんなやめればいいじゃん、って話なんだけど。

それがなかなか難しいのは、アプリが「ほぼ唯一の出会いインフラ」みたいな位置まで来てしまってるから。

今の現実:

・仕事はリモート増えて、社内で新しい人と会う機会も減った

・友達の友達経由での紹介も、昔ほどは機能してない

・趣味のコミュニティやイベントに行く体力が、平日には残ってない人も多い

・街コンや合コンは「ちょっとハードル高い」と感じる人も多い

そうなると、「とりあえずアプリ入れとくか」が一番ラクな選択肢になる。

だから、しんどいと思いながらも、PTT や X でアプリの愚痴を書きつつ、数日後にはまたログインしてたりする。

アプリ側からすると、「しんどいけどやめられない」ユーザーが一番おいしい。

じゃあ、どう付き合えばまだマシになるのか

完全に「アプリ悪、リアル正義」って話にしてしまうと、それはそれで現実的じゃないから。

使うなら使うで、「こっちが主導権を取り返す」感覚があった方がいい。

個人的にアリだと思う使い方:

・時間を決め打ちする:ダラダラ開かない。例えば「1日15分だけ」「週末だけ」とか。

・指標を変える:「何人とマッチしたか」じゃなくて、「実際に会ってみてどう感じたか」をメインの評価軸にする。

・アプリ内の自分の価値=自分の価値、という図式を切る:アルゴリズムと課金の都合が混ざってる数字だと割り切る。

・同時にオフラインの接点も増やす:趣味サークル、ボランティア、勉強会、コミュニティスペース、何でもいいから「画面越しじゃない人間関係」を少しずつ増やす。

アプリを「メインの出会い手段」にしちゃうと、どうしても振り回されやすくなるから、せめて「選択肢のひとつ」くらいまで格下げしておくと、メンタル的にはだいぶマシになる。

ここでちょっと視点を変えると:

アプリって、「出会いの入り口」は増やしてくれるけど、「関係を育てる部分」は全く手伝ってくれない。

本当に大事なところは、結局ぜんぶ自分と相手の会話とか、沈黙とか、時間の使い方とか、そういう地味なところにある。

アルゴリズムが入ってこれない場所でしか、育たないものもある。
アルゴリズムが入ってこれない場所でしか、育たないものもある。

正直なところ、自分はこう思ってる

個人的には、マッチングアプリって「使ってもいいけど、信じすぎると危ないツール」くらいの位置づけがちょうどいいと思ってる。

「ここに運命の人がいるはずだ」と思い込むほど、しんどくなる確率が上がる。

むしろこう考えた方が楽:

・アプリは「人と話す練習の場」くらいに見る

・たまたま相性のいい人に出会えたらラッキーくらいにしておく

・うまくいかないときは、「今日はガチャ運悪かったな」くらいで流す

それと、もうひとつ。

「自分に何か欠陥があるから、こんなにうまくいかないんだ」と思いそうになったときは、一回立ち止まってほしい。

その感覚のかなりの部分は、「あなた個人の問題」じゃなくて、「そう感じるようにできている仕組み」のせいかもしれないから。

アプリがうまく機能してないときに、まず疑うべきなのは「自分」じゃなくて「ビジネスモデル」だと思ってる。
アプリを閉じたあとに見える景色の方が、案外ちゃんと人とつながってたりする。
アプリを閉じたあとに見える景色の方が、案外ちゃんと人とつながってたりする。

最後に、ちょっとだけ現実的な話

マッチングアプリが「完全に悪」ってわけではないし、実際にそこで出会って幸せにやってる人たちもいる。

でも、全体として見ると、ビジネスモデル的には「多くの人が、長く、少しずつ不満を抱えながら使い続ける」状態が、一番うまくできている。

だからこそ:

・アプリが「たまにうまくいくガチャ」だということを知っておく

・「うまくいかない=自分がダメ」と短絡しないようにする

アプリの外での出会い方も、同時に細々とキープしておく

どこで誰と出会うかは、本当に運も大きいけど。

少なくとも、「自分の孤独や不安で誰かが儲かっている」って構造を知っておくだけでも、ちょっとだけ心の位置が変わるはず。

今日はここまで読んでくれた人に、ひとつだけ聞いてみたい。

今までのアプリ体験の中で、「一番しんどかった瞬間」って、どんな場面だった?頭の中でこっそり振り返ってみるだけでも、これからの付き合い方、ちょっと変わるかもしれない。

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