リダイレクトとカノニカル、結局どっち使えばいいの?
最近、またこの質問をされたんだよね。リダイレクトと`rel="canonical"`、どっちを使えばいいんですか?って。🤔
なんかさ、みんな難しく考えすぎなのかなって。SEOの専門用語が並ぶと、どうしても身構えちゃう気持ちはわかる。でも、本質はすごくシンプルなんだ。
例えるなら、引っ越しと、ニックネームみたいな関係かな。ごめん、ちょっと変な例えかも。でも、そんな感じで、一度イメージがつかめると、もう迷わなくなるはず。
まず結論から言うと…
すごくざっくり言うと、こう。↓
- 301リダイレクト:「この住所はもう使いません。これからはこっちに全部送ってください」っていう、強制的な『引っ越し』の届け出。古いページはもう存在しない、見せる必要もない、っていう強い意思表示だね。
- `rel="canonical"`:「似たような書類がいっぱいあるけど、これが『原本』です。評価するなら、こっちを基準にしてください」っていう、『原本の指定』。他のページも存在はするけど、代表はこっちですよ、っていう提案。
Googleの公式ドキュメントでも、リダイレクトは「正規ページになるべきことを強く示すシグナル」で、`rel="canonical"`も同様に「強く示すシグナル」とされているけど、強制力で言えばリダイレクトの方が上だね。 ユーザーも検索エンジンも、強制的に新しいページに飛ばされるのがリダイレクトだから。
じゃあ、どう使い分けるの? 具体的なケースで考えてみる
言葉だけだと分かりにくいから、具体的なシチュエーションで考えてみようか。
例えば、ECサイトで、あるTシャツの商品ページがあったとする。で、そのTシャツには「赤・青・黄」の3色展開があるとしよう。この場合、URLがどうなるかで対応が変わってくるんだ。
- ケース1:色がURLパラメータで変わる場合
`example.com/t-shirt?color=red`
`example.com/t-shirt?color=blue`
こういうパターン。ページ内容はほぼ同じで、写真がちょっと違うだけ。こういう時こそ、`rel="canonical"`の出番。色違いのページから、パラメータなしの`example.com/t-shirt`に向けて「こっちが代表ページですよ〜」って教えてあげる。 - ケース2:サイトをリニューアルしてURLが全部変わった場合
`example.com/old-page.html` → `example.com/new-page/`
これはもう、迷わず301リダイレクト。 古いページにアクセスが来ても、自動で新しいページに飛ばしてあげないと、ユーザーもGoogleも見失っちゃうからね。「引っ越しました」の届け出は必須。
要は、「元のページにユーザーがアクセスする必要があるか、ないか」で判断するのが一番シンプルかも。 アクセスさせる必要がないならリダイレクト、残しておく必要があるけど評価はまとめたいならcanonical、っていう感じ。
一目でわかる、リダイレクトとCanonicalの比較表
もっと分かりやすく、表にまとめてみた。僕なりの解釈も入ってるけど、だいたいこんなイメージ。☕
| 項目 | 301リダイレクト | rel="canonical" |
|---|---|---|
| 目的 | ページの恒久的な移転を伝えること。 | 重複・類似コンテンツの中で、正規ページを検索エンジンに伝えること。 |
| ユーザーへの影響 | 強制的に新しいURLに転送される。 | 元のURLのページをそのまま閲覧できる。 |
| 検索エンジンへの伝わり方 | 「強制」に近い強いシグナル。評価をほぼ引き継ぐ。 | 「提案」や「推奨」。Googleはたいてい従うけど、他の要因で別のURLを正規と判断することもある。 |
| 設定方法 | `.htaccess`ファイルやサーバー側での設定がメイン。 | HTMLの``内に``タグを記述するのが一般的。 |
| 得意なこと | サイト移転、URL構造の変更、httpからhttpsへの移行など。 | パラメータ付きURLの正規化、PC/スマホでURLが違う場合、ABテスト実施時など。 |
| 苦手なこと・注意点 | 設定ミスると無限ループ(リダイレクトループ)に陥る危険がある。 | 絶対パスで書かないと、意図しない挙動になることがある。 あくまで「ヒント」なので、100%の保証はない。 |
これやっちゃダメなやつ:よくある失敗例
良かれと思ってやった設定が、逆効果になることも…。特にこの2つは気をつけたい。
- リダイレクトチェーン: A→B、B→Cみたいに、リダイレクトが数珠つなぎになっちゃう状態。 サイトリニューアルを繰り返したりすると、知らず知らずのうちに発生しがち。表示が遅くなるし、SEOの評価が途中で薄まっちゃう可能性もあるから、最終的なURLに1回で飛ぶように修正したいところ。
- canonicalの相互指定・循環指定: ページAはBを正規URLに指定して、ページBはAを正規URLに指定する…みたいな。これやると、Googleが「どっちだよ!?」って混乱しちゃう。
自分のサイトがどうなってるか不安になったら、ブラウザの拡張機能とか、Screaming Frogみたいなツールでチェックしてみるといいかも。 Google Search Consoleでも、「ページにリダイレクトがあります」みたいなエラーで教えてくれることがある。
「サーバーで設定できない…」そんな時のcanonical
基本的に、ページの移転なら301リダイレクトが一番強いし、確実。 でも、たとえば利用しているブログサービスやCMSの制約で、サーバーの設定(.htaccessとか)をいじれない時ってあるんだよね。
そういう時に、次善の策として`rel="canonical"`が使えることもある。 古いサイトの各ページに、新しいサイトの対応するページを指す`rel="canonical"`を設置する、みたいな力技。完璧じゃないけど、何もしないよりは全然マシ。評価の引き継ぎをある程度は期待できるからね。
海外と日本でのちょっとしたニュアンスの違い
この話、基本は世界共通なんだけど、たまに面白い違いが見えることがある。
Googleの公式ドキュメントとか、海外のSEOブログ(例えば昔のBingのブログとか)を読むと、原則論がしっかり書かれている印象。 301は移転、canonicalは重複の解消、とスッパリ分けている感じ。
一方で、日本の代理店やメディアの記事を読んでいると、もっと実践的な「こういう時どうする?」っていう事例が豊富だったりする。 例えば、楽天やYahoo!ショッピングみたいなモール内のECサイト運営で、パラメータをどう処理するか、とか。プラットフォームの仕様に合わせた、よりきめ細かい使い分けの知見が共有されてたりして、すごく参考になる。
まとめ:シンプルに考えよう
色々話したけど、結局は最初の話に戻るんだ。
- そのURL、もう未来永劫使わない? → 301リダイレクト
- ページは残したいけど、評価はあっちのURLにまとめたい? → rel="canonical"
この2択で考えれば、だいたいOK。重複コンテンツはサイト評価の分散につながるから、ちゃんと意思表示してあげることが大事なんだよね。 どっちを使うか迷ったら、「ユーザーにとってどっちが親切か?」を考えてみるのも、良い判断基準になると思うよ。
…と、ここまで語ってみたけど、みんなはどんな時に使い分けで悩んだりする? もし「こんなトリッキーなケースがあった!」みたいなのがあれば、ぜひ教えてほしいな。💬
