最近、中国の「認知戦」って言葉、なんかよく聞くようになったよね。でも、正直なところ、それって一体何なの？って聞かれると、ちょっと言葉に詰まるというか…。プロパガンダとか、情報操作とか、そういう言葉と何が違うんだろうって。🤔
それでちょっと気になって調べてみたんだけど、大体出てくるのが、すごく専門的な論文か、断片的なニュース記事ばっかり。もっとこう、全体像というか、どういう仕組みで、私たちの身の回りで何が起きてるのか、みたいな話があんまりないんだよね。
特に足りないなって感じたのは、この３つかな。
- 学術的な定義じゃなくて、「で、結局どういう手口なの？」っていう具体的な話。
- 「脅威だ！」って煽るだけじゃなくて、「じゃあ、どこに弱点があるの？」っていう冷静な分析。
- 一番大事な、「私たち個人ができることってあるの？」っていう視点。
だから今日は、僕なりにその辺を整理してみようかなって。これは別に、誰かを敵視しようって話じゃなくて、今の時代に「情報をどう見るか」っていう、まあ、サバイバルのための知識みたいなものかもしれない。
そもそも「認知戦」って、何がそんなに厄介なの？
一言で言っちゃうと、「人の心や考え方を、気づかれないうちにジワジワ変えちゃう」ことかな。戦争っていうと武器を持って戦うイメージだけど、これは情報を武器にしてる。しかも、その情報が本物か偽物か、だんだん分からなくさせるところがミソ。
彼らがなんでこの分野でそんなに強いかっていうと、いくつか理由があって…。
一つは、もう圧倒的な物量作戦。国がメディアをガッチリ握ってるから、国内向けにも、国外向けにも、自分たちに都合のいいストーリーを延々と流せる。まあ、知ってる？中国国内だとGoogleとかTwitterとか使えないけど、彼らはそれを海外向けには普通に使って宣伝してくるんだよね。なんか、ちょっとズルい感じするけど。😅
あと、AIとかSNSの使い方がすごく上手い。特定の話題で賛成意見ばっかりに見せかけるボット（自動投稿プログラム）を使ったり、社会の対立を煽るような情報を流したり。正直、どれが本物の人間の意見で、どれが作られた意見なのか、もうパッと見じゃ区別がつかないレベルになってきてる。
でもね、弱点もちゃんとあるんだよ。やっぱり、国営メディアが言ってることを100%信じる人って、海外にはそんなに多くない。「どうせプロパガンダでしょ？」っていう目で見られがち。信頼性がもともと低いっていうのは、彼らにとって結構なハンデだと思う。
それから、やり方が強引すぎて、逆に反感を買っちゃうことも多い。「戦狼外交」なんて言われたりしたけど、あまりに高圧的な態度を取ると、かえって「この国は信用できないな」って思われちゃう。やりすぎは禁物ってことだね。
じゃあ、どうやって対抗すればいいの？っていう話
ここからが本題。じゃあ、こういう目に見えない攻撃に対して、どうやって備えればいいのか。専門家の間では「DIMEFIL」っていうフレームワークで考えることが多いらしい。…なんか難しそうな名前だけど、要するに「いろんな分野で、それぞれやれることをやろうぜ」っていう整理術みたいなもの。
僕なりに、すごく簡単にまとめてみたのがこの表。一個一個見ていくと、意外と身近な話だったりする。
| 分野 | これ、どういうこと？（僕なりの解釈） |
|---|---|
| Diplomatic (外交) | 他の国とちゃんと連携すること。「うちはこう思うけど、そっちはどう？」ってみんなで情報共有したり、ルールを決めたり。やっぱ一人じゃ無理でしょ。 |
| Informational (情報) | これが一番身近かな。フェイクニュースを見抜く力、いわゆるデジタルリテラシーをみんなで高めようね、って話。あと、ちゃんとしたジャーナリズムを応援することも大事。 |
| Military (軍事) | これはちょっと専門的だけど、サイバー防衛とか。自衛隊とかも、もう物理的な防衛だけじゃなくて、ネットの世界も守るのが仕事になってる。 |
| Economic (経済) | 特定の国の技術とか製品に頼りすぎないようにしよう、ってこと。例えば、通信インフラとか。気づいたら全部乗っ取られてた…じゃ笑えないからね。サプライチェーンの話にも繋がる。 |
| Financial (金融) | お金の流れをちゃんと見張ること。どの企業がどこからお金をもらって、どういう意図で動いてるか。怪しい投資には気をつけよう、みたいな。 |
| Intelligence (インテリジェンス) | スパイ活動への対策とか、同盟国との秘密情報の共有とか。これもまあ、プロの世界の話だね。僕らができることは少ないかも。 |
| Legal (法整備) | 法律でしっかり規制すること。海外からの不透明な献金とか、メディア買収とか、そういうのを防ぐルール作り。結構、地味だけど一番効くかもしれない。 |
こうやって見ると、「情報」のところが一番、私たち個人に関係が深いのがわかるよね。結局、いくら国が頑張っても、一人ひとりが情報を鵜呑みにしてたら意味がないから。
アメリカと日本じゃ、状況もちょっと違う
こういう話って、もともとはアメリカの視点で語られることが多いんだよね。例えば、米情報コミュニティ（U.S. Intelligence Community）が出してる年次の脅威評価報告書とか見ると、中国の認知戦は最重要課題の一つとして挙げられてる。
でも、日本とか台湾は、アメリカとはまた違った深刻さがあると思う。だって、地理的にすぐ隣だから。経済的な結びつきも強いし、文化的な影響も受けやすい。尖閣諸島の問題とか、台湾有事の可能性とか、もっと直接的で、リアルなテーマで揺さぶりをかけられやすい立場にいる。
日本の国家安全保障戦略の中でも、偽情報の拡散への対処はちゃんと書かれてる。ただ、アメリカみたいに「敵のプロパガンダを潰す！」みたいな攻撃的な感じじゃなくて、どっちかっていうと「正確な情報をしっかり発信して、国民の理解を得る」っていう守りの姿勢が強い印象かな。まあ、これは国民性の違いもあるのかもしれないけど。
あと、中国が進めてる「一帯一路」構想なんかも、ただの経済協力に見えて、実は相手国を経済的に依存させて、政治的な発言力を奪うっていう、認知戦の一環として見ることもできる。スリランカとか、港を99年間も中国に租借することになっちゃったしね…。他人事じゃないんだよなあ。
もっとヤバい手口も出てきてる
最近、特に怖いなって思うのが、AIを使った手口の進化。さっきもちょっと触れたけど、もうレベルが違う。
例えば、ディープフェイク。ある国の政治家が、言ってないことを言ってるように見せる動画を本物そっくりに作って、選挙前に拡散させるとか。そんなことされたら、もう何が真実かわからなくなるよね。
あとは、ミーム（ネットで流行るネタ画像とか）を使ったやり方。硬いプロパガンダより、ユーモアや皮肉を交えたミームの方がずっと拡散されやすいし、人の心に残りやすい。笑ってるうちに、特定の価値観が刷り込まれていく…みたいな。クマのプーさんの話とか、有名だよね。あれは、権威を笑いの対象にすることで、その力を削ごうっていう、すごく高度な心理戦だと思う。
で、結局、僕らはどうすればいいの？
ここまで色々と話してきたけど、絶望する必要は全くないと思う。むしろ、こういう仕組みを知ることが、一番の防御になるから。
結局、これって終わりがない話なんだろうな。技術は進化し続けるし、手口もどんどん巧妙になっていく。だからこそ、私たちも学び続けないといけない。
大事なのは、たぶん「一度立ち止まる」っていう癖をつけることだと思う。「この情報、めちゃくちゃ感情を揺さぶられるな」とか、「これ、白黒ハッキリつけすぎじゃない？」って感じた時に、すぐにシェアしたり、信じ込んだりするんじゃなくて、「あれ、これって誰が、何のために流してる情報なんだろう？」って一瞬だけ考えてみる。それだけで、だいぶ違うはず。
完璧に見抜くなんて無理。僕だって騙されることはあると思う。でも、「自分は騙される可能性がある」って知ってるだけでも、全然違うんじゃないかな。
みんなは普段、ニュースとかネットの情報を見るときに、「これって本当かな？」って疑ってみること、ありますか？もしよかったら、どういう時にそう感じるか、聞かせてほしいな。💬
