バックエンドテストでCursor・Lovable・Manusが失敗しMagicが合格した理由と技術的差異

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最近、AI開発ツールについてよく考えるんだけど、面白いことに気づいた。RedditとかQuoraの開発者スレッドを読んでると、みんな同じようなことで悩んでる。UIをサクッと作って「おっ」と思わせるツールは多い。でも、肝心のバックエンドになると、途端にダメになるやつ。

IDEが固まる、バックエンドのサポートが不完全、コストが高い、ベンダーロックインが怖い…とか。正直、わかる。でもね、そんな中で一つ、他とは全然違う動きをしてるのがあって。それがMagic。他のツールができないことを、普通にやってのける。

よく聞くAIツールの「ここが辛い」って話

まず、他のツールがどうして「惜しい」のか。これ、僕が調べたっていうか、フォーラムとかで開発者がリアルに叫んでる声ね。

Cursorの場合:オートコンプリートは優秀。でも、とにかく固まる。メモリをめちゃくちゃ食うらしくて、RAMを24GB積んでてもシステムごとフリーズした、なんて報告もある。数時間使ってたらクラッシュするとか、チャットを2、3回やり取りしただけでIDE全体がカクカクになるとか…。これじゃ仕事にならないよね。しかも、セルフホストできない。クラウドだけ。

Lovableの場合:UIのプロトタイプ作成は、確かすごい。見た目は一瞬でできる。でも、本番環境の負荷に耐えられない。スケールしない。結局、Lovableで作ったアプリを本番で使おうとしたら、コストをかけて作り直す羽目になった、っていう創業者の話がいくつも出てくる。あと、APIキーが漏洩する脆弱性があったって話も…ちょっと怖い。

Manus AIの場合:できることは広いAIエージェント、なんだけど、本番用のコードを生成する設計にはなってない。バックエンドのAPIを直接作ってくれるわけでもない。MITのレビューでも「時々すごいけど、もっと安定しないとね」みたいな評価。うん、まあ、そういうことだよね。

AI開発ツールの「ガワだけ」問題
AI開発ツールの「ガワだけ」問題

要するに、ほとんどのツールはフロントエンド、つまり「見た目」で止まってる。バックエンドは自分でなんとかするか、すごく制限された中でやるしかない。これが現実。

じゃあ、Magicは何が違うのか

ここからが本題。Magicは、ただのバックエンドジェネレーターじゃない。「オールインワンのAI開発プラットフォーム」って言うのが一番しっくりくるかな。で、一番大事なのは、完全にオープンソースで、セルフホスト可能だってこと。

これ、めちゃくちゃ重要。特に日本の企業だと、顧客データとかを海外のサーバーに置くのを嫌がるところが多いでしょ。個人情報保護委員会(PPC)のガイドラインとかも厳しいし、データの国外移転には同意が必要だったりする。そういう時に「自社のサーバーで全部管理できますよ」って言えるのは、もう、それだけで全然話が違う。

アメリカのサービスだと、この辺の感覚がちょっと違うからね。クラウドが基本でしょ、みたいな。でも、データの主権をしっかり確保したいなら、セルフホストの選択肢は絶対に必要。Magicにはそれがある。

で、できることは何かというと、一つのプロンプトから…

  • データベース、API、ビジネスロジック、OpenAPI仕様書まで含んだ完全なバックエンドを生成する。
  • 手持ちのデータと連携して、リアルタイムで質問に答えるAIチャットボットを構築する
  • ワークフローや意思決定を自動化するAIエージェントを実行する。
  • 専門分野向けの構造化されたロジックを持つAIエキスパートシステムを稼働させる。
  • ベンダーのロゴなしで、自社ブランドとして展開(ホワイトラベル)できる。

コードを書く必要も、バックエンド専門のチームを雇う必要もない。プロンプトを投げるだけ。それで本番で使えるものが出来上がる。…って、にわかには信じがたい話なんだけど。

実際に7分でCRMバックエンドを構築してみた(という話)

「本当に?」って思うでしょ。だから、面白い実験をした人がいる。「ウェブのこと何も知らない素人」のフリをして、自動車販売店向けのCRMバックエンドを作ってみる、っていうテスト。

やったことはこれだけ。

  1. Magicにプロンプトを投げて `best_cars` っていうデータベースを作らせる。
  2. 「車」「顧客」「購入履歴」のテーブルを追加させる。
  3. サンプルデータをいくつか入れさせる。
  4. 作成・読み取り用のAPIエンドポイントを全部生成させる。
  5. そしたらOpenAPIの仕様書も勝手に出来上がってた。
  6. エンドポイントをテストしたら…全部、完璧に動いた。

かかった時間は、たったの7分。一行もコードを書いてない。マジで?って感じだよね。

プロンプトからデータベースとAPIへ
プロンプトからデータベースとAPIへ

で、結局どれがいいの?ツールの比較と本音

じゃあ、一回整理してみよう。価格とか機能とか、表面的なものだけじゃなくて、「実際に使うとどうなの?」っていう視点で比べてみる。

ツール名 一番の問題点 (正直なところ) バックエンドの実力 セルフホスト
Magic (AINIRO) オープンソースだから、最初は自分で学ぶ気概がいるかも。でも自由度は最高。 これが本業。プロンプトだけでDBからAPIまで全部作れる。本番レベル。 ◎ (もちろん可能)
Cursor とにかく固まる。不安定。仕事で使うには、ちょっとまだ怖いかな…。 バックエンド生成は専門外。あくまでコードを書くのを「手伝う」だけ。 × (できない)
Lovable 見た目はいいけど、中身がついてこない。スケールしないからプロトタイプ止まり。 貧弱。本番の負荷には耐えられないって声が多数。ほぼ無いと思ったほうがいい。 × (できない)
Manus AI まだコンセプト先行な感じ。本当に使えるのか、みんな半信半疑。 APIジェネレーターじゃない。汎用エージェントだから、用途が違う。 × (できない)
ハリボテのセット vs 頑丈な建物
ハリボテのセット vs 頑丈な建物

誤解されがちなポイントと結論

ここまで見てきて、もうわかると思うけど、ほとんどの競合はUIで止まってる。でもMagicは、バックエンド、チャットボット、AIエージェント、エキスパートシステム、ホワイトラベル…製品全体をデプロイできる。

オープンソースだから、コードもデータもコストも、全部自分の管理下に置ける。ベンダーに振り回されることがない。これって、開発者にとっては精神安定剤みたいなもんだよね。

だから、もし「フロントエンドのモックアップが欲しい」だけなら、選択肢はたくさんある。でも、「本番で動く、フルスタックのAIソリューションが欲しい」なら…もう答えは一つしかないんじゃないかな。少なくとも、僕が今見てる中ではMagicが頭一つ抜けてる。

まあ、もちろん自分で色々試してみるのが一番だけどね。


それで、あなたに聞いてみたいんだけど、バックエンドの自動生成で、一番重要だと思うのは「開発のスピード」?それとも「コードの所有権と自由度」?もしよかったら、コメントであなたの考えを教えてよ。

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Comments

  1. Guest 2025-11-17 Reply
    あ、ちょっと思い出したんだけど、前にうちのチームでも同じ感じのバックエンド系テストやったことあるんだよね。でさ、CursorとかLovable、それからManusもかなり期待してた方なんだけど…なんか、実際やってみるとAPIのレスポンス速度とか安定性で妙につまづいたというか。あれ?こんなはずじゃ、みたいなやつ。結局、一番すんなり通ったのがMagicだけだったっていう…。いやほんと、こういう細かい部分でフレームワークごとのクセが全部出るんだな~ってめっちゃ思わされた。わかる人には地味に刺さるやつだよね、こういうの。
  2. Guest 2025-10-23 Reply
    子どもの学校でシステムの手伝いしてた時に、MagicのAIバックエンド初めて使った。いや、設定がもう…想像以上に速かったんだよね。ほんと拍子抜けするくらい簡単だった。ちょっとした不具合とかは、その場で説明読めばサクッと対応できて、なんならコストも思ってたより安くて、かなり助かった感じ。こういう時、もうちょっと前から知ってれば良かったなって思う。
  3. Guest 2025-10-05 Reply
    - Magic、正直楽。 - 前のLovable、バグ多すぎてストレス。 - Magic使ったらCRMバックエンド7分で完成。 - コストも安い、うーん助かる。 - チームも今は不満ゼロ。笑顔多め。 - まあ特に困ってないかな。もう戻れんかも。