アメリカ人がSNSにかなりの時間を費やしているという話、最近どこかのオンラインカジノ関連サイトが発表した調査でも話題になっていたようだ。たしか、成人の場合でいうと一年のうちで一ヶ月以上はソーシャルメディアに夢中になってしまうらしい。そう言われても、「そんなに？」と思う人もいるかもしれないけど、平均的な寿命を考えると、生きている間の数年分くらいがスマホやパソコン画面越しの交流に消えていく計算になるみたい。具体的な数字は曖昧だけど、人によっては人生のおよそ一割には届かないくらい…そんな感覚だろうか。
ちなみにこのデータ、多分StatCounterとかStatistaみたいな統計サービスから集めた情報を元にしてるっぽい。ただ、そのあたりの細かいところは毎年変わるし、生活スタイル次第で数字もずれそうだなと思ったりする。特別目立つポイントとしては、「約五年ちょっと」くらいSNSだけで費やす感じになる計算みたいなんだけど、この辺りも見方によって多少ブレる気もする。
まあ、日常生活の隙間時間についつい触れてしまうSNS、その積み重ねが思ったより大きくなることもある――そんな印象だったかな。
「トラップド・バイ・ザ・スクリーン」というレポートを見ていたら、地図の上で国にカーソルを当てるとSNSの利用状況が分かったり、どれだけお金や時間を無駄にしているか計算できたりするんだとか。誰かがそんな仕掛けのある内容について話していたような気もする。実際、こういう時間や損失額の計算機って、画面越しに見ると何となく怖い感じがあるみたい。ラスベガスで調査関係の仕事をしているマーク・N・ヴェナ氏なんかは、「自分がどれだけSNSに費やしたか、それを年単位じゃなくて時間で突きつけられるとインパクトが違う」と言ってたそうだ。「こういうツールのおかげで、自分の習慣がどんなものかハッキリ目に見えるようになった人もいると思うし、多くの場合はちょっと考え直すきっかけになる可能性もありそう」と、彼は述べていた気がする。
ただ、その一方で…例えばオレゴン州ベンドに拠点を置いてコンサルティング業務などを行っているロブ・エンダール氏なんかは、「この計算機では所得や職種、それから今どれくらい働いているか、といった細かな情報まで尋ねてこないので、数字として正確さには欠ける部分もある」と指摘していた覚えがある。収入面とか仕事スタイルによって事情も全然違うし、本当にそれぞれの場合にピッタリ当てはまるとは限らないよね、と。
そもそも、この手のツールはだいたいざっくりした基準しか使っていないことが多い気もするから、完全な真実というより一種の目安みたいなもの、と受け取ったほうがいい場合もありそう。でもまあ、自分の日常的なスマホ操作やSNSとの距離感――それについて考える種にはなるんじゃないかなあ、という意見もちらほら聞こえてきた気がする。
例えば、もう仕事をリタイアしている場合は、たとえちょっとしたアルバイトをしていたとしても、お金の面ではほとんど影響がないだろう、といった話も聞く。ただ、最近よく耳にする「ドゥームスクロール」という言葉がある。オーストラリアのScreenCoachという会社で家族向けにスクリーンタイム管理サービスを手掛けているステファニー・カクリス氏によれば、SNSアプリって何だかクセになるような作りになっているらしい。「無限に続くスクロールや、その人ごとに合わせた情報の流れ、それから通知なんかも全部、気付かないうちに私たちの注意を引き寄せる工夫」と彼女はコメントしていた気がする。そうやって画面を見る時間が増えるにつれて、ユーザーから集まるデータもぐんぐん増えていくらしく、それが広告配信とか収益モデルにもつながる──まあ要は、その分だけ利用者側には多少負担感が残るかもしれない。
一方でPixel Privacyというオンラインセキュリティ関連のガイドを出しているクリス・ハウクさんは、「結局SNS側はできるだけ長くアプリやサイト内に留まらせたいわけだから、写真や動画・投稿などを次々見せて“終わりなく”感じさせてしまうことも多い」と話していた。どこまで本当かはさておき、「ドゥームスクローリング」を促す仕組み自体には一定の説得力がある気もしなくはない。エンダール氏（詳細な肩書きは忘れてしまった）が補足していた内容によれば、広告ベースで運営されているSNS企業の場合、多くの場合ユーザーがそこに滞在する時間によって収入も変動するため、その構造自体がこうした現象を後押ししているとも考えられる。全部鵜呑みにするわけではないけれど、大体そんな印象だったかな。
なんだか、こういうサービスって、結局は広告を見せるために夢中にさせようとしてるんじゃないかな、って思う時がある。SmartTechのヴェナさんもその点には同意していたっぽい。確か彼が言ってたのは、「SNSとかで使われてるアルゴリズムは、ユーザーの興味を引き続けられるように設計されていて、脳内でちょっと気持ちよくなる物質を刺激するようなコンテンツが延々と表示される」とかそんな話だった気がする。スクロールしても終わりが見えないフィードや、自動再生、それから通知なんかも――全部意図的に仕掛けられているものなんだとか。結局、その分だけ画面を見る時間が増えて、広告の数もどんどん多くなるから、運営側にはそのぶん利益が入る構造になってるみたい。
ただ、それだけじゃなくて、ついつい長い時間画面ばっかり見てしまうこと自体が、お金や時間を失う以上の影響を与える可能性も指摘されていたと思う。「アルファ状態」みたいな穏やかな脳波になる時間が奪われちゃう、とかそういう話だった…たぶん。でもまあ、このへんは人によって感じ方違うかもしれないし、一概には言えない部分もありそうだけど。
「……まあ、ぼんやりと空想しているような状態って、実はけっこう大切なんですよね。ScreenCoachのカクリス氏もそんな話をしていたことがあった気がします。日々のインスピレーションとか、何か新しいアイディア、それにちょっとしたくつろぎにも繋がる場面、多いですし。四六時中ずっとデジタル画面を見てばかりだと、どうも心が休まらないというか、落ち着きにくくなることもあるらしいですね。それから、人との距離感みたいなものにも何となく影響してるかもしれません。
ワシントンD.C.あたりに拠点を置く政策研究団体で活動しているアンブローズ氏――ITIFという名前だったと思います――彼もまた似たような指摘をしていました。結局のところ、スクリーンを見る時間が多くなればなるほど（実際には相当数の人が該当するそうですが）、現実世界で顔を合わせて会話したりする機会がどこか減ってしまう傾向があるみたいです。そうなると、不思議なもので孤独感や一人きりの感じが強まるケースも出てくる、と。この辺は人によるとは思いますけど、大体そんな印象でしたね。」
スクリーンを長い時間眺めていると、どうも睡眠や運動といった他の大切な健康面が疎かになりがちだと指摘する声が多いみたいです。目の疲れとか頭痛に悩む人も少なくないんだとか。夜、寝る直前まで画面を見続けると睡眠リズムが乱れることもあるらしい、とPixel Privacyのハウク氏は話していました。なんというか、過度なデジタル利用が性格や気分にも影響するケースも耳にしますね。
一部の専門家によれば、脳内でドーパミンがたくさん出すぎてしまうことで、感覚ややる気まで鈍ってしまうかもしれない――そんな意見もちらほら聞こえてきます。で、Comparitechという消費者向けセキュリティ系サイトでプライバシー保護に詳しいビショフ氏は、肩や首周りの不調を訴える人も結構多いように感じているそうです。
まあ、一方で、人との付き合いや心の状態についてはまだ分からない点も残っていて、「精神的・感情的な影響については今後さらに研究されていく途中段階」と彼自身語っていたような記憶があります。
画面を見続ける時間が多くなると、どうも体を動かす機会が減ってしまうことがあるみたいですね。こうした生活は、例えば肥満とか心臓まわりの不調につながる可能性もあると、スマートテックのヴェナ氏は話していた気がします。精神的にも、なんだか情報ばかり入ってきて頭がいっぱいになる、とか集中力が前より続かなくなったように感じる人もいるそうです。
まあ、実際にどれくらいの人がこの影響を受けているのかはちょっと分からないですが、多くの時間をスクリーン越しに過ごせば、その分だけ現実世界で友達や家族と顔を合わせて話したり、外で歩いたりすることは減っていきますよね。
ヴェナさんは「全部やめろ」というより、『バランス』という言葉を使っていましたっけ。例えばSNSだったら、ただ流れてくるものを見るだけじゃなく、自分からアイディアを発信したり、新しい技術について学んだり、人と交流したりしてみてもいいんじゃないかな、と提案していました。何となく眺めているより、自分にプラスになりそうなアカウントだけ選んでフォローする方法もあると言います。
それから、「いつでもダラダラ見る」のではなく、「ここからここまで」と時間を決めて利用してみるやり方も紹介されていたような…。結局、大切なのは単純にオンラインの時間だけじゃなく、その過ごし方によって意味合いも変わってくる―そんな話だった気がします。
「何をしているかが大事なんだよね、そこにいる間。」って話もあった気がするけど、画面の使い方については、最近じゃアプリを一時的に止めたり、たぶん集中モードみたいな機能で私的な通知とかを仕事中に遮断した方がいいっていう意見も聞く。スクリーンタイムを記録する道具も数多く出てきていて、自分の行動パターンにちょっと意識が向くようになれば、それだけで習慣は変わりやすいとか。スマホ眺めてぼーっと時間をつぶす代わりに、ほんの短い休憩として散歩したり、体を軽く動かしたり、本を紙で読む人もちらほらいるみたい。「全部ネットから離れる必要はない」と専門家っぽい人が言ってたかな…ただ今より少しだけネットとの付き合い方に意図を持つといいかもしれない、と。
ところでビショフさん（Comparitechというサービスだったと思う）の話では、「スマホ開けるときには何となくじゃなくて、小さな目的くらい持った方が良さそう」とのこと。ただダラダラ眺めるんじゃなくて、もうちょっと自分から動こうとする姿勢が大事とも言われてる。でもまあ現実はそんなキレイにいかなくて、「あれ？今何してたっけ」ってなる日も結構ある気がする。
家族の中で、スクリーンタイムに関する制限や、時々休憩を促す機能が役立つって話もちらほら耳にしたことがある。IT関連のアンブローズ氏なんかは、保護者が子どものために健全なルール作りをする手助けになる、といった見方をしていた気がする。例えばだけど、寝室とかダイニングテーブル周辺なんかを「画面禁止」のスペースとして設定している家庭もそこそこあって、それだと夜やご飯時なんかには自然とスマホから離れやすいのかな…という雰囲気だろうか。
一方でエンダールさんは、「SNSは娯楽利用が中心だし、他の遊びみたいにハマり過ぎると困ることも多い」と指摘してた気がする。特に、自分で時間配分する力がまだそれほど身についてない子どもたちの場合、思ったより長い時間SNSなどについつい費やしちゃうパターンもあるみたい。それこそ何十倍にも感じるくらい時間泥棒になるケースも。
それから「スクリーンタイムだけじゃなくて余暇全体の使い方まで、もっと積極的に教えてあげてもいいんじゃないかな」みたいなコメントも聞いた覚えがある。ベナさんの話だったような…でもこれは技術そのものというより生活習慣とか家族内でどう決めるかにもつながってくる、と。
まあ全部まとめて考えると断言できることは少なくて、人によって工夫したり迷ったりしてる感じかもしれない。
「注意力とか、まあ心の健康のことだよね」と彼はぼそっと言った気がする。スマホやタブレットを完全に生活から追い出そうとするよりも、どうやら問題は、ああいうプラットフォームが人の関心をなんとなく奪ってしまう仕組みにあるみたい。ちょっとした選択――たとえば通知を消すとか、スクロールする時間を三十分くらいに抑えてみるとか？――そういう細かい工夫が積み重なれば、生活全体にもしかするとかなり大きな変化が現れる可能性があるんじゃないかって話だった。結局、大事なのはバランス感覚で、「ネット断ち」みたいな極端さじゃなくて、自分なりに上手く付き合うこと、その辺りにゴールがあるのかもしれない、と誰かが言っていたような気もする。
