よく聞かれるのが、「SEOって何から手をつければいいですか？」じゃなくて、「SEOでやっちゃいけないことって何ですか？」って質問。面白いよね、みんな失敗したくないって気持ちが強いんだなって思う。
正直、SEOの間違いって、昔流行ったけど今はもう通用しないテクニックとか、良かれと思ってやったことが裏目に出る、みたいなのがほとんど。でもね、そういう細かい話をする前に、もっと大事なことがあるんだ。
先說結論
SEOの間違いって、突き詰めると「Googleじゃなくて、ユーザーを見てない」ってことに行き着くんだよね。Googleのアルゴリズムをハックしよう、みたいな考え方がもう古くて。今は、検索してくる人が「本当に知りたいこと」「解決したい悩み」に、どれだけまっすぐ答えられるかが全て。これだけ覚えとけば、大きな失敗はだいたい避けられる、マジで。
「昔のSEO」vs「今のSEO」のマインドセット
分かりやすいように、昔と今で考え方がどう変わったか、表にしてみた。たぶん、これ見ると「あ、自分こっちだったかも…」って思う部分があるはず。
| テーマ | 昔のSEO（もうやめよう） | 今のSEO（これをやろう） |
|---|---|---|
| キーワード | キーワードをとにかく詰め込む！順位を上げたい単語を不自然なくらいリピートする感じ。 | ユーザーが何を知りたいか考える。一つのキーワードでも、その裏にあるいろんな疑問に答えるのが大事。 |
| コンテンツ | 質より量。とにかくページ数を増やす。内容は薄くてもOK、みたいな風潮があった。 | 一本でいいから、めちゃくちゃ詳しい記事を作る。他のサイトを見なくても、この記事だけで満足させられるか？って視点。 |
| 被リンク | とにかく数を集める。質の低いサイトからでも、お金で買ったりして…（笑）。 | 質の高いサイトから、自然に紹介してもらうのが理想。そのためには、やっぱり良いコンテンツが必要になる。 |
| 技術的なこと | 検索エンジンにインデックスされればOK。表示速度とかは、まあ二の次。 | スマホでの見やすさ、表示速度は超重要。ユーザーがストレス感じたら、その時点でもう負け。サイトの健康診断は定期的に。 |
| 評価の考え方 | 検索順位が全て。1位を取るためのゲームだった。 | ユーザーが満足してくれたか？がゴール。結果として順位がついてくるイメージ。 |
じゃあ、具体的に何をチェックすればいいの？
マインドセットの話は分かったと。で、具体的にどこから手をつければいいの？って話だよね。全部やろうとするとパンクするから、特に影響がデカいものからいくつかピックアップするね。
サイトの健康診断、ちゃんとしてる？（テクニカルSEO）
これ、一番見落とされがち。テクニカルSEOって言うんだけど、要はサイトの土台がしっかりしてるかって話。例えば、ページの表示がめちゃくちゃ遅いとか、スマホで見たらレイアウトが崩れてるとか…。あ、あとリンク切れを放置してたり。こういうのって、人間もイラっとするけど、Googleのクローラー（サイトを巡回するロボット）も「このサイト、管理されてないな」って判断しちゃう。最低限、Google Search Consoleのエラーは定期的につぶしておきたいところ。
ユーザーの「検索意図」を無視しない
これも大事。例えば「蛇口 水漏れ 修理」って検索してる人は、今まさに困ってて、修理方法の「手順」を知りたいわけだよね。なのに、蛇口の新製品紹介ページが出てきたら「いや、そうじゃない！」ってなるでしょ？これが検索意utoのズレ。自分の書きたいことじゃなくて、ユーザーが検索した言葉の裏にある「目的」を想像してコンテンツを作ることが、すごく重要。
古いコンテンツ、放置してない？
一度書いた記事、それで終わりにしてない？情報はどんどん古くなる。特に、数年前に書いた記事なんて、今見たら情報が間違ってる可能性もある。GoogleのJohn Muellerみたいな人も「コンテンツの鮮度は大事」ってよく言ってるけど、これは日本だと特にそう。季節性のトレンドとか、年度が変わると情報が一気に古くなるからね。例えば、日本のマーケティング会社の調査データとか見ても、やっぱり更新頻度が高いサイトの方が評価されやすい傾向にある。古い記事に新しい情報を追記したり、リライトしたりするだけで、順位が復活することって、結構あるんだよ。
ローカルビジネスなら、これは絶対忘れないで
もし君が、地域に根差したお店（例えば、カフェとか、美容院とか、修理屋さんとか）をやってるなら、普通のSEOより先に「ローカルSEO」をやるべき。これを無視するのは、正直、機会損失でしかない。
一番簡単なのは、Googleマイビジネス（今はGoogleビジネスプロフィールって名前か）をちゃんと整備すること。住所、電話番号、営業時間みたいな基本情報はもちろんなんだけど、写真を追加したり、お客さんからレビューを書いてもらったり。これをやるだけで、「[地名] カフェ」みたいな検索で、マップの上の方に出てきやすくなる。近くにいる「今すぐ客」を捕まえるには、これが一番手っ取り早くて効果的。
意外とハマる「良かれと思って」やった失敗
ここからは、悪気はないんだけど、結果的にマイナスになっちゃうことが多いパターン。
内部リンクがめちゃくちゃ
内部リンクって、自分のサイト内で、記事同士をうまく繋いであげること。これをやると、ユーザーが「あ、これも関係ありそうだな」って感じでサイト内を回遊してくれるし、Googleも「このサイトは、このテーマについて網羅的に解説してるんだな」って理解しやすくなる。でも、これを適当にやっちゃうとダメ。全然関係ない記事にリンクを飛ばしたり、逆に大事なページにどこからもリンクが繋がってなかったり…。ちゃんとサイトの構造を考えて、関連する記事同士を繋いであげよう。
気づかぬうちに「重複コンテンツ」
これは、意図せずやっちゃうことが多い失敗No.1かも。サイト内に、ほとんど同じ内容のページが複数存在しちゃう状態のこと。例えば、ECサイトで色違いの商品の説明文が全部同じ、とか。これをやると、Googleが「どっちのページを評価すればいいの？」って混乱して、結果的にどっちの評価も下がっちゃうことがある。こういう場合は、「このページが正規のページですよ」ってGoogleに教える「canonical」っていうタグを使うのが一般的。
よくある誤解と「それ、もう古いかも」リスト
最後に、昔の常識で、今も信じちゃってる人が多いものをいくつか。
- 誤解1：キーワードは多ければ多いほど良い
→ 今は逆効果。文章が不自然になってユーザーが読みにくくなるし、Googleからもペナルティを受ける可能性がある。自然な会話の中にキーワードが入ってる、くらいがちょうどいい。 - 誤解2：メタディスクリプションはSEOに直接影響する
→ 厳密に言うと、メタディスクリプションにキーワードを入れても、それ自体で順位が上がるわけじゃない。でも、検索結果画面でユーザーの目に留まって、「この記事、良さそう！」って思わせてクリック率を上げる効果はめちゃくちゃある。だから、ちゃんと書いた方がいい。サボっちゃダメ。 - 誤解3：構造化データは難しそうだから後回し
→ 確かにちょっと専門的に聞こえるよね。でも、レシピサイトの調理時間とか、イベントの開催日とかを検索結果にリッチに表示させる（リッチリザルトって言う）のに役立つ。WordPressのプラグインとかを使えば、意外と簡単に設定できたりするから、食わず嫌いはもったいないよ。
…と、まあ色々話したけど、結局は冒頭に言ったことに戻ってくるんだよね。小手先のテクニックを追いかけるより、まず目の前のユーザーが何を求めているかを考える。それが一番の近道だし、一番失敗しない方法だと思う。
みんなが一番「やっちゃってた！」って思うSEOの間違いって何？もしよかったら、コメントで教えて！
