最近よく聞かれるんだけど、SEMrushってブログに本当に必要なの？って話。月額も安くないし、Googleアナリティクスとかサーチコンソールで十分じゃない？って思う気持ち、すごくよくわかる。僕も最初はそうだったし。
でもね、ある程度の期間ブログを運営してきて、頭打ち感を感じてるなら…正直、これは「武器」になる。いや、武器っていうか、暗闇を照らす「地図とコンパス」みたいなものかな。どこに進めばいいか、どの山が高くてどの道が近道か、そういうのが全部見えるようになる感じ。
先に結論：SEMrushは「戦略の相棒」
いきなりまとめちゃうけど、僕にとってSEMrushは単なる「SEOツール」じゃない。もっと言うと、「自分のブログの健康状態を教えてくれる主治医」であり、「ライバルの動きをこっそり教えてくれるスパイ」であり、そして「次は何を書けばいいか相談に乗ってくれる戦略の相棒」みたいな存在。
無料ツールが「過去と現在」を分析するものだとしたら、SEMrushは「未来の行動」を決めるためのデータをくれる。この差が、月1万円以上を払う価値があるかどうかの分かれ目なんだと思う。
SEMrushで「見える化」されることの実例
じゃあ、具体的に何が見えるようになるのか。理屈っぽい話は抜きにして、僕が実際に「おぉ！」ってなった体験ベースで話してみるね。
例えば、美容ブログやってるとするじゃん？「スキンケア」みたいなデカいキーワードで上位表示なんて、大手企業サイトがひしめき合ってて、個人じゃほぼ無理ゲー。でも、SEMrushの「キーワードマジックツール」を使うと、こんな「お宝キーワード」が見つかるわけ。
- 「40代 混合肌 スキンケア プチプラ」（月間検索数は少ないけど、買う気満々の人が探してる）
- 「マスク荒れ スキンケア 夜 ルーティン」（すごく具体的で、悩みが深い人が探してる）
- 「韓国コスメ スキンケア 順番」（トレンドに敏感な人が探してる）
こういう、いわゆる「ロングテールキーワード」ってやつ。こういうのを狙って記事を書くと、アクセス数は爆発しないけど、濃いファンがついてくれたり、アフィリエイト収益に繋がりやすかったりする。こういう視点をデータで裏付けてくれるのが、まず一つ目の価値。
もう一つは競合分析。これはマジで楽しい（笑）。あなたが「このブログには敵わないな…」って思ってるサイトのURLを入れるだけで、そのサイトがどんなキーワードでアクセスを集めてるか、どんなサイトからリンク（被リンク）をもらってるかが丸裸になる。
「え、この記事、こんなキーワードで流入あったんだ！」とか、「うわ、こんなすごいサイトから紹介されてる…じゃあ、ウチもこの記事をリライトして、もっと良いもの作ってアピールしてみよう」とか。そういう具体的なアクションプランが山ほど見つかる。これは無料ツールじゃ絶対にできない体験。
じゃあ、具体的にどう使うの？僕なりの5ステップ
機能が多すぎて最初は戸惑うと思うから、僕がいつもやってる基本的な流れを書いておくね。これだけ押さえておけば、とりあえず元は取れるはず。
- プロジェクト設定とサイト診断：まず自分のブログURLを登録。話はそこから。サイト診断（Site Audit）を一度実行してみて。壊れてるリンクとか、表示が遅いページとか、自分じゃ気づけない問題点を洗い出してくれる。これ、意外と見つかるんだよね…。
- キーワード調査（お宝探し）：「キーワードマジックツール」が主戦場。自分のブログのテーマをいくつか入力して、関連キーワードを眺める。ここで大事なのは「検索ボリューム」と「難易度（KD）」のバランス感覚。ボリュームが多くて難易度が低いキーワードなんてほぼないから、「ボリュームは月間100～500くらいだけど、難易度は30以下」みたいな、ちょっと頑張れば勝てそうなキーワードを見つけるのがコツ。
- 競合分析（ライバル丸裸）：「ドメイン概要」に気になる競合サイトのURLを入力。どんなキーワードで上位にいるか、どんなコンテンツが人気かを見る。特に「被リンク」のタブは絶対見て。どんなサイトがその競合を「評価」してるかがわかるから、自分のブログもそこにアプローチできないか考えるヒントになる。
- コンテンツ作成（答え合わせ）：狙うキーワードを決めたら記事を書く。で、書き終わったら「SEO コンテンツテンプレート」や「On-Page SEO Checker」にかける。これは、決めたキーワードで既に上位表示されてるサイトをSEMrushが分析してくれて、「こういう単語も入れたほうがいいよ」とか「文字数はこれくらいが目安だよ」って教えてくれるカンニングペーパーみたいなもの。100%従う必要はないけど、すごく参考になる。
- 順位チェックとリライト：公開した記事が、狙ったキーワードで何位にいるかを「ポジション追跡」でチェック。3ヶ月くらい見て、もし20位以内に入ってこないなら、何かテコ入れが必要。競合の記事をもう一度分析したり、コンテンツを更新（リライト）したり。このサイクルを回すのが本当に大事。
SEMrushだけじゃない？他のツールとの比較
もちろん、SEMrushが唯一絶対のツールってわけじゃない。他にも有名なツールはあるし、僕もいくつか触ったことがある。ここで正直に、僕なりの比較をしてみるね。
| ツール名 | どんな人向け？ | 僕なりの一言コメント |
|---|---|---|
| SEMrush | オールラウンダー。個人ブロガーから企業まで。 | 機能が多すぎて最初は溺れそうになる（笑）。でも、キーワード調査からコンテンツ改善、競合分析まで、これ一つで完結するのが最大の強み。UIも直感的で、だんだん使いやすくなってきた。 |
| Ahrefs | SEO中級者以上。特に被リンク分析を極めたい人。 | SEMrushの最大のライバル。正直、被リンク分析のデータ量と精度はこっちがちょっと強いって言う人もいるよね。UIもカッコいい。ただ、キーワード周りの機能はSEMrushの方が使いやすいかなって個人的には思う。 |
| Ubersuggest | SEO初心者。低予算で始めたい人。 | ニール・パテル氏のツール。初心者向けで、無料でも結構使えるのが魅力。でも、データの精度とか深さは、やっぱり月額1万円超えのツールには敵わないかなって感じ。最初の「お試し」にはすごく良いと思う。 |
| Google公式ツール (Search Consoleなど) |
すべてのサイト運営者。 | 無料の神。自分のサイトに来た検索キーワードとか、表示順位とか、Googleからの評価を知るには必須。でも、これはあくまで「自分のサイトの成績表」。競合分析とか「攻め」の戦略を立てるには情報が足りないんだよね。 |
Topic Researchツールは、海外のトレンドも拾えるのが面白いんだけど、日本のユーザーが今まさに検索してる「生の声」とちょっとズレることもある。これはアメリカの企業（SEMrush）だから仕方ない部分もあるかも。だから、日本の有名ブロガーが最近何書いてるか、どんなテーマがSNSでバズってるか、みたいなローカルな視点と組み合わせることが、すごく大事だと思う。
初心者がやりがちな失敗トップ3
この手の高機能ツールって、使い方を間違えるとかえってお金と時間の無駄になる。僕が見てきた中で「あー、もったいないな」って思う使い方を3つだけ挙げておくね。
- 失敗1：キーワードの詰め込みすぎ
- ツールが「この単語も入れろ」って言ってくるからって、不自然に全部詰め込んじゃうパターン。文章が読みにくくなって、結果的に読者もGoogleも離れていく。ツールはあくまで提案役。最後は「人」が読んで自然かどうかが一番大事。
- 失敗2：競合を「見るだけ」で終わる
- 競合サイトのすごいデータを見て、「へー、すごいなー」で満足しちゃう。そうじゃない。そのデータから「じゃあ、自分ならどうするか？」「このテーマで、もっと深掘りした記事を書けないか？」っていう次のアクションに繋げないと、ただの野次馬で終わっちゃう。
- 失敗3：テクニカルSEOからの逃避
- サイト診断で「表示速度が遅い」とか「構造化データにエラー」とか言われても、なんか難しそうで後回しにしちゃう。気持ちはわかる。でも、これってお店で言えば「入り口のドアが壊れてる」とか「店内が暗すぎる」みたいな状態。良い商品を並べても、お客さんが入ってきてくれない。少しずつでもいいから、改善していくのが本当に重要。
よくある誤解と、僕なりの考え
最後に、SEMrushについてよく言われる誤解に、僕なりの考えを添えておくね。
「高すぎるんじゃない？」
うん、安くはない。でも、これを「コスト」と見るか「投資」と見るかだと思う。もしブログで月1万円以上の収益化を目指してるなら、闇雲に10記事書く時間と労力を、データ分析に使って確度の高い2記事を書く方が、結果的に近道だったりする。僕はそうやって時間をお金で買ってる感覚かな。
「プロ向けで難しそう…」
全部の機能を使いこなそうとすると、確かに難しい。でも、今回紹介した5ステップみたいに、目的を絞れば初心者でも全然使える。料理で言えば、いきなり三ツ星レストランのフルコースを目指すんじゃなくて、まずは「最高の卵かけご飯」を作るためにツールを使う、みたいな感じ。それだけでも、世界はかなり変わるよ。
結局のところ、ツールはただの道具。それを使って何をするかは、自分次第。でも、良い道具を持つと、今まで見えなかった景色が見えてきて、やれることの幅が広がるのは間違いないと思う。
あなたがもしSEMrushのようなツールを使うなら、一番最初に何を分析してみたいですか？狙ってるキーワード？それとも、いつも気になるあの手強い競合サイト？よかったらコメントで教えてください。
