インテリアデザイナーのポートフォリオで集客したいなら、写真だけ置くのは自殺行為で、タイトル・画像ファイル名・alt・本文テキストの4点セットを揃えた投稿だけが検索に刺さる。
- 写真は「見せる」だけじゃ足りない(Googleは目が悪い)
- まず直すのは 投稿タイトル と alt(コスパが変)
- ベテランの“ミニマルで美しいだけ”は真似しない
- 各ポートフォリオは ミニブログとして書く
- 素材より先に 解決した問題を言語化する
写真だけのポートフォリオは、Google的には「無言の部屋」
Google検索は画像を人間みたいに理解できないため、ファイル名・altテキスト・ページタイトル・周辺テキストがない写真は関連性を判断しづらい。
で、ここでありがちな地獄。
「jameskitchenphoto7.jpg」みたいなファイル名。
alt空欄。
タイトルが「Pretty in Paradise」みたいな詩。
本文ゼロ。
……うん、誰にも見つからない。マジで。
検索してる人からしたら「キッチンの動線が終わってるのを直したい」とか「暗いキッチンを明るくしたい」みたいに、用件がはっきりしてるのに、あなたのページ側が無言で立ってる感じ。そりゃスルーされる。
ローカルの話:日本だと「エリア名+間取り+悩み」で探す人がやたら多い。例:「世田谷 キッチン リフォーム 収納」とか、「札幌 洗面所 狭い 造作」とか。湿気の多い地域なら「カビ」「結露」も混ざる。そういう言葉を、写真の周辺に置かないと、いないことになる。
真似しちゃダメ:有名デザイナーの“無言で美しいサイト”
実績や指名検索があるデザインブランドは、写真だけでも成立しやすいが、開業1〜7年くらいの事業者は検索で説明しないと不利になる。
これ、地味に残酷でさ。
上位の人たちは「名前」で検索されるから、タイトルがポエムでも勝てる。もう“指名”がある。強い。
でも、こっちは違う。
知られてない側は、検索語に合わせて自己紹介しないといけない。写真だけで「察して」って言われても、検索の人は察さない。察する余裕ない。仕事帰りで疲れてるし。
他のデザイナーにウケるサイトと、施主に見つかるサイトは、だいたい別物。
まずは4点セット:タイトル/ファイル名/alt/本文(これだけ)
インテリアデザインのポートフォリオSEOは、投稿タイトル・画像ファイル名・altテキスト・本文テキストの4要素を揃えると効果が出やすい。
難しいテクニックの前に、これ。ほんとこれ。
あと、検索って「文章が強い」んじゃなくて「一致が強い」のよ。人が打った言葉と、ページにある言葉が、ちゃんと出会うかどうか。
だから“映える写真”より先に、言葉を置く。空気みたいな文章じゃなくて、ちゃんと名詞があるやつ。
進階指標の話:検索で見るなら順位だけじゃなくて、検索結果でのクリック率(CTR)と、来た人が問い合わせるかのコンバージョン率も追ってほしい。Google Search Consoleで、クエリと表示回数、CTRが見える。ここ、現実が刺さる。
刺さるよ。うん。
ポートフォリオは「ミニブログ」扱いで勝てる(ストーリー焦点が先)
各ポートフォリオ投稿は、解決した問題を1つに絞った「ミニブログ」として書くと、検索意図と一致しやすくなる。
例を出すね。こういうやつ。
「段差のあるトイレで危ない動線を直した」とか、「暗いキッチンを採光で救った」とか。素材の話は後でいい。
素材って、正直、最後に効く。
最初に効くのは「困りごと」。
投稿タイトルの型:原文のやつが一番実用的だった。[形容] + [空間] + [場所/属性/解決した問題]。
たとえば:
- 「忙しい共働き世帯向け:家事ストレスを減らすキッチン改修(横浜)」
- 「狭小洗面所リフォーム:収納ゼロ問題を造作で解決(名古屋)」
- 「マンション玄関の動線改善:ベビーカーが詰む問題を潰す(江東区)」
ポエムは、後でいい。ほんとに。
画像ファイル名:アップ前に変える。アップ後に変えてもCMSによってはURLが残ってだるいことがある。地味に。
「low-resolution-03.jpg」じゃなくて、こう:
- 「small-kitchen-remodel-walnut-cabinet-skylight-seattle.jpg」みたいな思想
- 日本なら「small-kitchen-remodel-walnut-cabinet-tokyo.jpg」みたいに場所を寄せる
英語スラッグにするか日本語にするかはサイトの方針次第だけど、意味が読める名前にしとけばOK。自分が半年後に見ても分かるやつ。
altテキスト:目の不自由な人のため、って話もあるけど(それは本当にそう)、検索的にも「何が写ってるか」を言う最後の札になる。
例:
「シアトルの住宅のモダンキッチン。ウォルナットのキャビネットと天窓」
このくらいでいい。盛らない。名詞で殴る。
本文テキスト:本1冊いらない。3〜6文でいいから「何をどう直して、何が良くなったか」を書く。
たとえば:
「暗く古いキッチンを、白系のオークキャビネットと採光計画で明るくした。作業台の位置を変えて動線を短くし、朝の渋滞を減らした。」
これだけで、検索が急に“理解したフリ”をしてくれる。してくれるんだよ、ほんと。
写真が微妙でも勝てる:素材じゃなく「機能の問題」を語れ
プロ撮影がなくても、解決した機能的な課題を言語化すれば、ポートフォリオ投稿は検索流入と問い合わせに繋がる。
ここ、救いポイント。
自撮りの写真って、そりゃ限界ある。光が死んでる。水平も怪しい。分かる。
でも、検索してる人が欲しいのは“映え”じゃなくて「うちもそれで困ってる」っていう一致。
原文の例(段差トイレ)を、日本語のノリに寄せるとこんな感じ。
- ストーリー焦点:段差トイレで転びそう問題を潰す
- 投稿タイトル:小さな浴室リフォーム:段差のあるトイレ配置を解消した○○市の事例
- 画像ファイル名:remove-toilet-platform-step-small-bathroom-○○.jpg
- alt:段差のあるトイレ(ビフォー)と段差を撤去した床(アフター)の比較写真
- キャプション:段差撤去で、トイレが普通に使えるようになった。地味だけど生活が変わる。
- 本文:床の段差が動線を邪魔して狭く感じる上、つまずきリスクもあった。配管と下地の都合を整理して段差をなくし、ワンフロアに揃えたことで圧迫感と危なさを同時に減らした。
「配管」「下地」みたいな単語が入ると、ちゃんと“工事の現実”が出る。ふわっとした憧れ記事と差がつく。ここが嫌いな人もいるけど、施主は案外こういうの好き。
時間 vs お金:SEO整備の“算盤”を置いとく(逃げない)
ポートフォリオSEOの費用対効果は、自分の作業時間と外注費を分けて見積もると判断しやすい。
ここ、みんなフワッとさせるけど、フワッとさせた瞬間に負ける。
算盤の時間。
| 施策 | かかる時間(目安) | お金(目安) | 期待できるリターン(現実ベース) | 向いてる人 |
|---|---|---|---|---|
| 投稿タイトルを直す | 1投稿あたり10〜20分 | 0円 | CTR改善、検索意図の一致で表示機会が増える | まず最短で手応えが欲しい人 |
| 画像ファイル名を整理して再アップ | 1投稿あたり15〜40分(枚数次第) | 0円 | 画像検索・関連性の補強、管理もしやすくなる | 投稿数が少なめで、今のうちに整えたい人 |
| altテキストを入れる | 1枚あたり1〜2分 | 0円 | 画像の意味が伝わる、アクセシビリティも上がる | 忙しいけど最低限はやる人(偉い) |
| 本文を3〜6文だけ書く | 1投稿あたり20〜45分 | 0円 | 問い合わせの質が上がる、比較検討で勝ちやすい | 「何をしたか」を言語化できる人 |
| プロに文章を整えてもらう(編集/SEO) | 自分は確認10〜20分 | 数万円〜(範囲次第) | 一気に整う、ただし素材(情報)が薄いと無意味 | 時間が本当にない人、でも中身は出せる人 |
| プロ撮影を入れる | 段取りに数時間〜 | 数万円〜十数万円〜 | ブランド力は上がるが、検索の言語化は別途必要 | 単価を上げたい人(写真が武器になる人) |
正直、altはコスパおかしいくらい効く時がある。たった数分で「この画像何?」が解決するから。
ただ、本文が薄いと問い合わせは伸びないこともある。検索は来るけど、刺さらない。ここが一番しんどい。
しんどいんだよね。
最後に:結局「サービス内容」を説明できる人が選ばれる
同じように綺麗な写真を並べても、解決した課題と設計の意図を言葉で示すデザイナーのほうが、比較検討で選ばれやすい。
ポートフォリオって、作品集でもあるけど、現実は営業資料でもある。
なんなら、営業資料の比率のほうが高い。いや、ほんと。
免責っぽいこと:SEOはアルゴリズムと競合で揺れるから、「これやれば必ず上がる」みたいな話はできない。でも、写真に説明を付けないのは、上がる前に土俵に立ってない。
で、ここからが“比惨大会”なんだけどさ。
あなたのサイトで一番「もったいない死に方」してるポートフォリオ、どれ?
タイトルが詩になってるやつ? altが空っぽのやつ? ファイル名が「IMG_4829」なやつ?😇
言い訳も込みでいいから、いちばん痛いやつ、投げて。こっちもそれなりにやらかしてきたから。ほんとに。😑
